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【読書メーター】2014年5月分まとめ

2014年5月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3453ページ
ナイス数:148ナイス

GIANT KILLING(31) (モーニングKC)GIANT KILLING(31) (モーニングKC)感想
30巻が琴線に触れる展開だった分、少し31巻を読むのが不安だったけれど、全くの取り越し苦労だった。不破監督ざまあみろという気持ちにはなれず、ETUもこの試合に勝っただけで生まれ変われるというものではない。そんな中でも皆、常に考えながら挑戦しながら、フットボールというものに向き合い続けるしかないのだ、きっと。ガブとゼウベルトがやり合ってるシーンや、GK版夏木発言、各話間の一コマ漫画など、小ネタに結構笑わせられた。そしてジーノの達海への言葉はかっこよすぎてもはや反則である。
読了日:5月5日 著者:ツジトモ
ニセコイ 11 (ジャンプコミックス)ニセコイ 11 (ジャンプコミックス)感想
ここ何巻かはダレてるなあと感じていたけれど、今巻はよかったんじゃないかな。王道の設定や展開を古味直志がどう調理するかというのがキモだと思っているので。万里花は特に思い入れのないキャラクターだったけれど、デートのエピソードでは魅力的な女の子に思えた。記憶喪失を思い出すきっかけが、不確実で美化されているかもしれない十年前ではなく、確実な「現在」の思い出というのもよかった。こういう「要点」はいつも千棘が押さえてるんですよね。実は却って不憫なのは小咲なんじゃないかと思っていたり。人気キャラらしいのに。
読了日:5月6日 著者:古味直志
オー!ファーザー (新潮文庫)オー!ファーザー (新潮文庫)感想
四人の父親達がそれぞれ魅力的で、そして家族としても理想的で、これからは夫達が懸命に子育てするので妻は何の心配もなく子供を生めますよなんて世の中になるのもいいんじゃないかと、割と本気で思ってしまった。何という父親賛歌だろう! ミステリ的な伏線の散りばめ方と回収の仕方も、軽妙洒脱な登場人物達のやり取りも、ユーモアかつ温かみのある家族エピソードも、(この辺りの特徴は初期の伊坂テイストとも言ってもよいと思うのだけれど)どれも楽しめて満足だった。
読了日:5月17日 著者:伊坂幸太郎
イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)感想
中々緻密に作られていることは解る。解るんですけど楽しみきれなかった。先ず、帯で「仕掛け」を推測できてしまった。そして、一番やりたいことがおそらく「仕掛け」であるために、物語や登場人物や一部の伏線が陳腐だった。ひいては読み返したり時系列を整理してみるほどには魅力を感じられなかった。この手の叙述トリックは、正直もっとワクワクさせてほしいし気持ちよく回収してほしい。時系列以外にも暗示があったりと凝った作りになっていることは確かなので、後は純粋に「お話」が面白ければよかったなあという印象。
読了日:5月17日 著者:乾くるみ
失恋ショコラティエ 8 (フラワーコミックスアルファ)失恋ショコラティエ 8 (フラワーコミックスアルファ)感想
今ひとつ、拠りどころの見つけられていなかった『失ショコ』。でも8巻は今までより楽しめたように思う。サエコが皆の相談役になっているのにはちょっと笑った。共感や同意はできなくても、彼女のような考え方もまた面白いのかもしれない。勿論、サエコの持論は、人を笑顔にもする(現在はこちらの印象が強めに描かれていると思う)一方で、人を傷つけることもあるものだから、このまま善しとはされないのではないかという気もしている。現にそのような展開を思わせる部分もあるし、何よりタイトルは『失恋ショコラティエ』なのだし。
読了日:5月18日 著者:水城せとな
姉の結婚 7 (フラワーコミックスアルファ)姉の結婚 7 (フラワーコミックスアルファ)感想
ヨリが相変わらず四十路には見えず、仕事も面白くて仕方なさそうに見えるのは少し気にはなるのだけれど、「恋愛」というメインテーマを際立たせるためなのかな。父との関係性がよくなかったために……というのはあまり安易に言えることではないと思うけれど、ヨリには少なくともその影が落ちていた訳で、ただそれはルイの言動をきっかけによい方向へ進んだ。そして思いの外、理恵もすぐに悟りを開いて(?)しまった。もうお膳立てはできているような気がするが、タイトルの通りに姉は結婚という選択肢を取るのだろうか。
読了日:5月18日 著者:西炯子
ホイッスル! (1) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-1))ホイッスル! (1) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-1))感想
本作品は単行本にて既読。今読むと98年のフランスW杯への日本初出場をかなり強く意識して連載開始された作品だということがよく解る。サッカーをあまり知らない人でも置いてけぼりにならないような、そして一歩踏み込めるような作りになっている。実際に私もこの漫画で知ったことや興味を持って調べてみたことがあり、その意味では思い出深い作品である。舞台は弱小中学サッカー部、仲間集めから始まり、物語は大いに王道的。しかし登場人物によい特徴付けがされているのと、サッカーを誠実に描いているのは好印象で、続きを読みたくなる。
読了日:5月21日 著者:樋口大輔
ホイッスル! (2) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-2))ホイッスル! (2) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-2))感想
将と水野の因縁ある存在にして、物語でも当面の大きな壁となりそうな武蔵森中との対戦。物語初戦の相手としてはお約束の結果となったが、水野とシゲという才能ある選手や将のようなポテンシャルのある選手の存在、松下という導き手になりそうな存在など、様々な可能性を秘めて次巻へと続く。技術は磨けば磨いただけ光る。しかし先ずはイメージやアイディアがあってこそサッカーは面白くなるのだと、武蔵森戦のシーンを読むといつも思わされる。
読了日:5月24日 著者:樋口大輔
ホイッスル! (3) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-3))ホイッスル! (3) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-3))感想
松下にコーチを引き受けてもらうよう説得に行く話、小島を男子チームの試合に出すかどうかの話、どちらも全巻を通しても特に好きなエピソードだ。純粋に物語として印象深かったが、特に後者は女子サッカーを知り興味を持つきっかけになった。当時読んだときには、一介の中二男子(水野)が随分と達観したこと言っているなあと思ったが……正論ではあるのだが、理不尽というか小島が不憫だとも思った。現在、女子サッカー事情も色々と分かるようになり、きっと小島はこの先(大変でも)楽しくサッカーできたんだろうと思う。何だかうれしくなった。
読了日:5月24日 著者:樋口大輔
ホイッスル! (4) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-4))ホイッスル! (4) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-4))
読了日:5月25日 著者:樋口大輔
ホイッスル! (5) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-5))ホイッスル! (5) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-5))
読了日:5月25日 著者:樋口大輔
ホイッスル! (6) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-6))ホイッスル! (6) (集英社文庫―コミック版 (ひ28-6))
読了日:5月25日 著者:樋口大輔

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